皆様、新年あけましておめでとうございます。
  昨年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い致します。
今年は『寅年』です。実は私の干支なのです。1962年生まれのまさしく年男なのです。今年はどんな年にしようかと考えるとワクワクするのです。
話は突然変わりますが、今私が愛読している本があります。それは、かの有名な「ファーブル昆虫記」です。ファーブルは生前、10巻にもわたる昆虫記録を残しました。子供の頃、沢山の偉人の本を両親に買ってもらった記憶があります。しかし読書嫌いだった私は、ちょっと目を通しては読んだつもりでいたことを覚えています。買ってもらった両親にいかにも読んでいるという姿を見せて満足していた自分を覚えています。そんなことはすでに両親は気づいていたに違いないのです(笑)
  今になって何故「ファーブル昆虫記」かと申しますと、実は札幌のとある本屋さんに出掛けた時の事でした。本当はマンガ本を買おうと探していると、一際目立つ本があったのです。それが「ファーブル昆虫記」でした。1巻目を手に取りページをめくると、フンコロガシの事が書いてありました。なんだか興味がわいてきて時間も忘れ立ち読み状態で読みふけってしまったのです。フンコロガシの生態を読み進めていくと、彼らの本能と言うか生きる事への生態が克明にファーブルの感性と言葉で書き綴っていることに感動を覚えました。単なる昆虫記ではないことに気づき、いつしか「これはファーブルの人生記だ!」に至ったのです。彼は50歳を過ぎた頃からこの昆虫記を記し、どんな思いで書き続けたのだろうかと、もっと知りたいという思いだけが駆り立てられたのです。衝動買いはよくないと自分に言い聞かせ、その本を棚に戻し家路についたのです。しかし、何日たってもあのフンコロガシのことやファーブルの感性と本能が気になって気になって仕様がなくなっていく自分も感じていました。90歳を過ぎた頃にやっと完成したファーブルの人生記(昆虫記)。約40年間書き続けたその力はどこからくるのだろう?それが知りたい!そんな想いで今読んでおります。読み終えるまで何年かかるかわかりませんが、ファーブルの人生を感じることで、自然とのかかわりや人間がこの地球で生き続けるため、この地球上で日々繰り広げられている生態系への良心的な敬意を払う事に繋がっていくように思われたからでした。 今年一年この国やこの世界ではいろいろな事があると思います。
  今一度人間としての良心に基づきこの国で生きることの尊さを考えてみようと思います。
感謝

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