2月16日、17日と日本介護支援専門員協会主催の全国大会に行ってきた。その中で、記念講演として田原総一郎氏のお話を聴かせていただいた。
二人の奥様を同じ病気「乳がん」で亡くされ、その時の苦悩や介護のことを中心に話された。一番印象に残ったのは「妻の介護をしていて大変だったと感じたことはない。逆に楽しかった。うれしかった」と話されてた。入浴の介護の際には「妻の身体を隅々まで知ることになるんです。それは楽しいというかうれしいというか、逆に気持ちがよかった」と言う。若い人は、セックスは気持ちがいいと言う。自分も確かに若い頃はそうだった。だけど、この歳になって妻の介護をし、入浴をしている時、互いにセックスと同等の気持ちよさというか快感を持ったと言う。これは新しいというか、忘れていたというか、そんな性交の在り方だと感じたと言う。奥様が亡くなり、俺は生きている意味がない、死のうと思ったそうだ。しかし、そんな時、娘さんに双子の赤ちゃんが誕生し、これがまたたまらなくかわいいと感じた。毎日、3回、娘さんから電話がくるそうだ。お風呂に入ったときは、お風呂で死んでたら大変だからと、お風呂からあがったら、必ず娘さんに電話を入れるそうだ。そんなこんなの毎日を送っていたら、死のうと思っていたことがどっかに吹っ飛んだと言う。生きていることに意味があるんだと感じたと言う。会場からの質問を受けた際、質問者から、今の介護現場の状態をしっかりと議論して欲しい。田原さんの番組で取り上げて欲しい。「朝まで生テレビ」「サンデーモーニング」でもいい。是非、取り上げて欲しいとの要望があった。その際、田原さんは「必ず取り上げます」と、そこに集まった約2000人の前で約束をしてくれた。きっといつか取り上げてくれるであろう。田原総一郎さんに感謝である。国民一人ひとりが自分の事のように感じ、考え、行動を起こす事ができることを願って。
感謝

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