今更ながら・・・、介護保険法には、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の目的を『有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるようにするものでなければならない』と書かれています。
 その手立てや、環境をその方の能力に応じて変えたり、合わせたりすることによって、ドンドンと「姿」が変わって来るのです。『3日坊主もどき』であった支援が継続されることで、人としての在り方や存在の尊厳を守る事につながることを実感しています。
 常に自問自答の念を持ち、あらゆることを可能性として捉えて行く姿勢が大切である事を、思いだす事です。
 先日、サンマをさばいているお婆さまの姿を見ました。本人は真剣です。見事にさばききりました。お疲れ様です。このサンマが昨晩の食卓に並びます。その際、『先程さばいたサンマ』であることを、何気に話題にあげると、彼女の見当識が繋がります。
 単発や単体での記憶や見当識(時間/場所/人)で不安な状態にある人は、そのことが繋がりだすと、自分のしている事や意味を自らの力で見出していくのです。生きる意欲とは、そうした繋がりから生まれていくものだと、彼らの姿から実感させられています。
 あらためて今更ながら・・・と、『人』と『認知症』の支援の在り方を自問自答しています。

感謝

Copyright(C) 2003 good-life co.,Ltd. All Rights Reserved